映画『となりのトトロ』に登場する、サツキとメイ、そしてお父さんが暮らす草壁家。
和風の主屋に洋館がつながった少し不思議な形の家は、『となりのトトロ』を観たことがある方なら印象に残っている建物ではないでしょうか。
今回は、さんけいから発売されたみにちゅあーとキット
「サツキとメイの家(MK07-01)」
を制作しました!
実は今回作ったのは、現在では廃盤となっている旧モデル。

そして個人的にも思い入れのあるキットで、tes CRAFTとして活動を始める前の2017年頃にも一度制作したことがあります。
あれから約10年。
改めて制作してみると、1/150という小さなスケールながら草壁家らしい複雑な構造がしっかり再現されていて、非常に作り応えのある作品でした。
今回は制作の様子を撮影しながら12日間に分けて組み立て、さらに芝生や井戸の水、ライトアップなどのアレンジも追加しています。
実際に作って感じた難易度や注意点も含めて紹介します!
「サツキとメイの家」基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | サツキとメイの家 |
| 品番 | MK07-01 |
| メーカー | さんけい |
| シリーズ | スタジオジブリ作品シリーズ |
| スケール | 1/150 |
| 完成サイズ | W82×D110×H48mm |
| 対象年齢 | 12歳以上 |
| メーカー参考組立時間 | 約10時間 |
| 実際の制作日数 | 12日間 |
| 体感制作時間 | 約12時間 |
| 体感難易度 | ★★★★☆ |
| 満足度 | ★★★★★ |
メーカー参考組立時間は約10時間ですが、今回は動画を撮影しながら制作し、さらに芝生などのアレンジも加えたため、体感では約12時間かかりました。
旧モデルにはレーザーシートA〜Kの11枚に加え、屋根シート、プラ板、ベースなどが入っています。
井戸、自転車、リヤカー、樹木などの小物まで作れるので、建物だけではなく草壁家の周囲まで楽しめるキットです。
12日間かけて「サツキとメイの家」を制作!
制作1日目|洋館部分からスタート
最初に作ったのは、お父さんの書斎がある洋館部分。
左側面・右側面から組み立てていきます。
一見するとシンプルですが、壁を重ねる際に「角を揃える部分」と「厚紙1枚分をあえてはみ出させる部分」があります。

最初から説明書をよく確認する必要がありました。
ちなみに、この洋館部分の書斎だけを再現した別の作品も以前制作しています。
制作2〜3日目|水回りから主屋へ
2日目は洋館正面を制作。
正面の両端には厚紙1枚分の隙間を残す必要があり、ここがずれると側面との組み合わせにも影響します。
続いて、お風呂やキッチンがある水回り部分へ。
窓には自分で寸法を測ってカットしたプラ板を取り付けます。

3日目には水回り部分の「水4」まで完成し、いよいよ主屋(おもや)の組み立てがスタート。
内部の軸組みを作り、洋館側・水回り側へつながる壁を追加していきます。
平面的だったパーツが少しずつ立体的な「家」へ変化していく、面白い工程でした。

制作4〜6日目|複雑な草壁家の形が見えてくる
4日目からは主屋を本格的に組み立てます。
玄関1〜4のパーツを組み合わせ、最初に制作した水回り部分も主屋へ接続。

窓部分にはプラ板を取り付けながら外観を作り込んでいきました。
この辺りで感じたのが、草壁家は思っていた以上に複雑な形をしているということ。
「なつかしのジオラマシリーズ」のような比較的シンプルな建物とは違い、洋館・主屋・水回りなどが複雑につながっています。
5日目にはお父さんの書斎がある洋館部分もついに合体。
6日目は廊下の壁や窓、柱、戸袋、さらに正面玄関近くにある便所窓など細かな外観を作り込みました。

映画だけでは気づきにくかった場所まで「ここはこうなっていたのか!」と確認できるのも、このキットの面白いところです。
制作7日目|和風から洋風へ変わる外観が面白い
7日目は茶の間や和室周辺から制作。
縁側や戸袋、下屋、庇などを一つずつ追加していきます。
そして後半は洋館の出窓を制作。

和風の主屋から洋風の書斎へガラッとデザインが変わるところは、草壁家ならでは。
出窓は細かなパーツが多く、位置合わせにも注意が必要でした。
制作8〜9日目|いよいよ屋根を取り付ける
8日目からは屋根です。
主屋の瓦屋根、お父さんの書斎がある洋館の赤い屋根、庇、水回り部分など、それぞれ質感の異なる屋根を取り付けていきます。
主屋では形状の異なるレーザーシートに瓦模様の印刷シートを貼り付けて制作。

説明書とは少し順番を変え、個人的には屋根を建物へ固定してから印刷シートを貼る方法の方が位置を確認しやすく感じました。
9日目には洋館の屋根を仕上げ、玄関上の庇、主屋の瓦屋根には「棟」も追加。
一気に完成形へ近づきます。
制作10日目|ベース・パーゴラ・煙突を制作
10日目には建物をベースへ固定。
今回は完成後に下からライトを当てられるよう、ベースにあらかじめ穴を開けています。
続いて洋館前のパーゴラを制作。

さらに玄関前の石畳や建物裏側の煙突など、建物周辺の細かな部分を仕上げました。
煙突は組み立てる順番によって差し込みにくくなるため、個人的には説明書とは少し順番を変えて制作しています。
制作11日目|井戸小屋にレジンで水を表現!
11日目は草壁家の裏手にある井戸小屋。
劇中でも印象的な、昔ながらの手押しポンプがある場所です。
小さな手押しポンプはわずか3つのパーツで構成されていますが、向きや接着位置を確認しながら慎重に組み立てました。
井戸本体、洗い場、周囲の骨組み、屋根を取り付ければ井戸小屋が完成。
さらに今回はオリジナルアレンジとして、洗い場に少量のレジンを流し込みました。

手押しポンプから出た水が少し残っているようなイメージです。
爪楊枝で少しずつ広げ、UVライトで硬化。
必須の工程ではありませんが、水面らしい光沢が加わり、井戸周辺のリアルさを少しアップできました。
制作12日目|小物と植栽を仕上げて完成!
最終日は、自転車・リヤカー・樹木などを制作。
特に苦戦したのが樹木です。
大きな樹木はK-1・K-2、小さな樹木はK-3・K-4。
スポンジを貼って樹木を表現するタイプとは異なり、今回の旧モデルではレーザーシートから葉の形を作っていきます。
葉を自然なアーチ状に整えるのが意外と難しく、今回の制作で「もう少し上手に作りたかった」と感じた部分でもあります。

最後は緑・茶・ベージュ系のパウダーやスポンジ、雑草を表現する素材などを使用して、草壁家の周囲をオリジナルでアレンジ。
これで12日間の制作が完成です!

スマートフォンのライトだけでも雰囲気が変わる!
完成後はライトアップも楽しんでみました。
今回は本格的なLEDテープなどを内部に組み込んだわけではありません。
制作途中でベースに穴を開けておき、下からスマートフォンのライトを当てるだけという簡易的な方法です。

大型の「不思議の町」のジオラマなどではLEDテープを使うこともありますが、このサイズならスマートフォンのライトだけでも十分。
劇中の夜は、お父さんが夜更かししている書斎に明かりが灯っている印象がありますが、今回は草壁家全体を明るくライトアップ。
映画とはまた違った雰囲気を楽しめました。
難易度は★★★★☆|初心者には少し難しい?
今回の体感難易度は、
★★★★☆(4/5)
です。
★5と感じた「タイプライター」のような非常に細かな作業や着色が必要なわけではありません。
それでも★4とした最大の理由は、建物そのものの形が複雑だから。
洋館、主屋、水回りなどが組み合わさった独特な構造で、「ここがどこにつながるの?」と感じる場面があります。
説明書をしっかり確認しつつ、映画や草壁家のイラストなどで完成形をイメージしながら進めるのがおすすめです。
そのため、初めてみにちゅあーとキットを作る方の「最初の1作品」としては、個人的には少しおすすめしづらいです。
まずは比較的作りやすいキットで基本に慣れてみるのもおすすめ。

満足度は★★★★★|手のひらサイズにトトロの世界が!
完成後の満足度は、
★★★★★(5/5)!
『となりのトトロ』というスタジオジブリを代表する作品に登場する草壁家を、1/150という手のひらサイズで作れること自体が大きな魅力です。
主屋だけでなく、お父さんの書斎がある洋館、水回り、井戸、自転車、リヤカーなど、小さな空間に映画の世界が詰め込まれています。
そして個人的に楽しかったのが、やはり洋館部分。
以前「草壁家の書斎」を制作したときには、本や机など室内まで細かく作りました。
今回は1/150なので内部までは再現しませんが、一度大きなスケールで作った書斎を、今度は草壁家全体の一部として改めて作る。
これはなかなか面白い体験でした。
約10年ぶりに作って感じたこと
今回の「サツキとメイの家」は、単純に完成度だけでは評価できない、個人的にもかなり思い入れのある作品になりました。
最初にこのキットを作ったのは2017年頃。
まだtes CRAFTとして本格的に活動する前で、「草壁家の書斎」や「グーチョキパン店」などを作っていた頃です。
当時は今のように制作工程を細かく撮影して、作品の特徴や難しかったポイントまで動画で紹介することはできていませんでした。
それから約10年。
同じ作品を改めて作り、今度はみにちゅあーとキットやペーパークラフト、そしてジブリが好きな方へ向けて制作の様子を発信できたことが、個人的にはとても感慨深かったです。
今後は「サツキとメイの家」だけでなく、初期のtes CRAFTで作った作品にも改めて挑戦したいと思っています。
特にもう一度作りたいのが、『魔女の宅急便』のコリコの町やグーチョキパン店。
昔作ったから終わりではなく、今の制作環境・撮影方法でもう一度作って、その魅力を改めて紹介していきたいですね。
まとめ|作るほど草壁家の面白さが分かるキット
「サツキとメイの家」は、初心者向けとは言いにくいものの、完成したときの満足感は非常に高いキットでした。
独特な形をした主屋と洋館、出窓、縁側、井戸などを一つずつ組み立てていくことで、映画を観ているだけでは気づかなかった草壁家の構造そのものを知れるのも大きな魅力です。
今回は12日間・体感約12時間。
さらにレジンによる井戸の水表現、植栽、スマートフォンを使ったライトアップまで加えて、自分なりの「サツキとメイの家」に仕上げることができました。
『となりのトトロ』が好きな方はもちろん、少し作り応えのある1/150ペーパークラフトに挑戦したい方にも、完成したときの満足感を楽しんでもらいたい作品です。
制作難易度:★★★★☆
完成後の満足度:★★★★★
約10年ぶりにもう一度作って良かったと思える、思い出深い作品になりました🌿🏠
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