映画のワンシーンを、そのまま60mmキューブへ閉じ込めたような作品。
スタジオジブリ作品の中でも、心がほっと温まる作品として人気の『魔女の宅急便』。
今回は、以前制作した「ウルスラとキキ」について振り返りたいと思います。
ウルスラが黒猫のぬいぐるみを繕い、キキはお礼にアトリエの掃除をする——。
そんな優しい時間が、そのまま小さなミニチュアとして再現されています。
今回は制作工程や完成後の感想はもちろん、実際に組み立てて感じた魅力やポイントも含めて紹介していきます。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | ウルスラとキキ |
| 品番 | MP07-92 |
| シリーズ | スタジオジブリmini |
| スケール | 60mmキューブ |
| 公式難易度 | ★★☆☆☆ |
| tes CRAFT体感難易度 | ★★☆☆☆ |
| 対象年齢 | 12歳以上 |
| 制作時間 | 約3時間(実測:約3時間) |
| セット内容 | レーザーシートA〜T(計24枚/FとGは各3枚)、ベース1枚、パウダー1袋、組み立て説明書1枚 |
| 販売状況 | 販売中 |
この作品を選んだ理由
スタジオジブリminiシリーズは、定期的に作りたくなるシリーズです。

建物作品を続けて制作していると、「今日は60mmキューブを作りたい。」
そんな気分になることがあります。
その中でも今回惹かれたのが、このウルスラとキキでした。
映画を見返している時に改めてこのシーンが印象に残り、「この空間を自分でも作ってみたい。」
そう思ったのが制作のきっかけです。
60mmキューブとは思えない情報量
この作品最大の魅力は、キャラクターだけでは終わらないこと。
- ウルスラ
- キキ
- ジジそっくりのぬいぐるみ
- カラス
- スケッチブック
- 本
- 筆
- 筆立て
- 水桶
- 裁縫箱
- 椅子
- 丸めた画用紙
- 広げた画用紙
- 薪
- 芝生
など、小物まで本当に細かく再現されています。

まさに
映画のワンシーンを切り抜いて、そのまま60mmキューブへ閉じ込めたような作品。
という表現がぴったりでした。
魔女の宅急便で好きなシーン
好きな場面は一つに絞れません。
- キキが旅立つシーン
- おソノさんとの出会い
- ニシンのパイを届けるシーン
- 飛べなくなってしまうシーン
- トンボを助けるラスト
どれも大好きです。
その中でも、このウルスラとの時間は特別でした。
焦らなくてもいい。
無理をしなくてもいい。
そんな優しい空気が流れていて、作品全体を包み込んでいます。
ウルスラというキャラクター
個人的にもウルスラは、とても好きなキャラクターです。
キキより少し年上のお姉さんのような存在で、悩みながらも創作を続ける姿が印象的でした。

飛べなくなってしまったキキを、励ますというより自然に寄り添ってくれる存在。
その距離感が本当に素敵なんですよね。
ミニコラム
ウルスラは”もう一人のキキ”
ウルスラは絵を描き、キキは魔女として空を飛ぶ。
一見違うようで、どちらも「自分の力で生きていく」ことに悩む存在です。
映画ではウルスラも「絵が描けなくなることがある」と話します。
創作に壁は付きもの。
だからこそ、この二人はどこか似ているのかもしれません。
外観レビュー
完成すると、小さな作品とは思えないほど情報量があります。
正面から見ると、ウルスラがジジそっくりのぬいぐるみを縫っている姿。
その反対側には、床を一生懸命掃除しているキキ。
さらに横から見ると椅子や本、画用紙、薪、カラス、芝生など、どこを見ても映画の世界観が詰め込まれています。

キャラクターは二次元表現ですが、それ以外のほとんどは立体構成。
裏側から覗き込んでキキを見る楽しみ方もでき、360度楽しめる作品になっています。
制作工程レビュー
STEP1 まずはアトリエの土台作り
箱を開けると、レーザーシート24枚の厚みにまず驚きます。

スタジオジブリminiシリーズの中でも、かなりボリュームがある作品です。
最初は
- 壁
- 窓枠
- 台
- 床
- 地面
など、アトリエ全体の土台を制作します。
木目調パーツが多く、迷いにくい構成でした。
STEP2 小物を少しずつ作る
続いて
- スケッチブック
- 本
- 薪
- 椅子
などを制作。

椅子はB-6・B-7・B-8の順番を間違えると、脚や背もたれが取り付けられなくなるので注意です。
STEP3 画用紙を丸める
印刷シートAには、ほとんど印刷されていない白い紙があります。
これが画用紙になります。
丸いペンなどでクセを付け、丸めた画用紙を再現。

広げた画用紙も椅子へ重ねて置いていきます。
この工程は他作品ではあまり見られず、とても面白い演出でした。
STEP4 キャラクター制作
今回珍しいのは、最後の方でキャラクターを制作すること。
ウルスラは
- 目
- 口
- サンダル
- ジジのぬいぐるみ
などを着色します。

カラスや筆も塗装指定があります。
一方、キキはほぼ着色不要。
床を掃除している姿をそのまま再現できます。
STEP5 最後は世界観を完成させる
最後に
- 筆
- 筆立て
- 水桶
- 裁縫箱
- 本
- カラス
などを配置。
芝生には付属パウダーを使い、アトリエの自然な雰囲気を表現します。

全て配置すると、映画のワンシーンが完成です。
制作のコツ
- レーザーシート24枚でも慌てず順番通り進める
- 椅子の積層順は確認する(穴の数で上下と前後の向きを判断)
- 画用紙はペンで丸めると自然
- カラーペンがあると仕上がりがより綺麗
- 小物は順番を多少入れ替えても制作しやすい
制作して感じたこと
今回一番感じたのは、「60mmキューブとは思えない情報量」でした。
建物だけでも、人物だけでもありません。
小物、家具、芝生、画用紙、キャラクター。
まさにみにちゅあーとの魅力が凝縮された作品だと思います。
また、普段のminiシリーズとは違い、小物をたくさん作ってから最後にキャラクターを配置する構成も新鮮でした。
総合評価(tes CRAFT)
良かったところ
- 魔女の宅急便の名シーンを忠実に再現
- 小物の情報量が非常に多い
- ウルスラのアトリエの空気感まで楽しめる
- 60mmキューブとは思えない完成度
- 制作のやりごたえも十分
気になったところ
- 着色箇所がやや多め
- 小物が多いため紛失には注意
こんな人におすすめ
- 魔女の宅急便が好き
- ウルスラが好き
- 小物制作を楽しみたい
- 世界観重視の作品を作りたい
- スタジオジブリminiシリーズをさらに楽しみたい

ミニコラム
なぜこのシーンが人気なの?
ウルスラのアトリエで過ごす時間は、派手な場面ではありません。
それでも多くの人の印象に残るのは、「頑張り続けなくてもいい」という優しい空気が流れているからかもしれません。
キキが自分を取り戻すきっかけとなった、大切なワンシーン。
その温かな世界観を、60mmキューブという小さな空間で味わえるのが、この作品最大の魅力だと感じました。


