炎なのに、どこか温かい。
『ハウルの動く城』の名シーンを60mmキューブに閉じ込めた、小さなジブリmini作品。
今回は「カルシファーとベーコンエッグ」を実際に制作しながら、見どころや制作のコツ、色塗りのポイントまで詳しくレビューします。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | カルシファーとベーコンエッグ |
| 品番 | MP07-33 |
| シリーズ | スタジオジブリmini |
| サイズ | 約60mmキューブ |
| 公式難易度 | ★☆☆☆☆ |
| tes CRAFT体感難易度 | ★★★☆☆ |
| 制作時間(公式) | 約2時間 |
| 制作時間(実測) | 約2時間 |
| 対象年齢 | 12歳以上 |
| セット内容 | レーザーシートA〜R(18枚)、ベース1枚、組立説明書 |
| 販売状況 | 販売中 |
この作品を選んだ理由
今回制作したきっかけは、視聴者さんからいただいたリクエストでした。
「色塗りが少し難しかったので、ぜひ作ってみてください。」
そんなコメントをいただき、以前から気になっていた作品だったこともあり制作することに。
一番惹かれたのは、やはりフライパンいっぱいに並んだベーコン3枚と目玉焼き4枚。
作品自体はとてもシンプルですが、色塗りによって完成度が大きく変わる珍しいキットでもあります。
外観レビュー
完成すると最初に目に飛び込んでくるのは、カルシファーの上で焼かれるベーコンエッグ。

写真でも伝わるように、ベーコンの赤身や脂身、目玉焼きの焼き色を少し加えるだけで、一気に”ジブリ飯”らしい雰囲気になります。
フライパンや薪の造形も非常によく作り込まれており、作品全体として映画のワンシーンをそのまま切り取ったような世界観を楽しめます。
また、背景には劇中でも印象的な丸い意匠がデザインされており、小さい作品ながらハウルの世界観がしっかり表現されています。
制作工程
STEP1 カルシファーを制作
最初にカルシファー本体を組み立てます。
炎の形を作りながら、目・口・口の中に入る卵の殻を取り付けます。

特別難しい工程ではありませんが、小さいパーツなのでピンセットがあると安心です。
STEP2 フライパンを組み立てる
続いてフライパンを制作。
側面パーツは丸みを付けながら接着していきます。

ここではステンレス定規よりも、
- ペン
- アートナイフの柄
など丸みのある道具でクセを付ける方が作業しやすい印象でした。
接着位置にはガイドラインがあるので、確認しながら進めれば問題ありません。
STEP3 炎を取り付ける
フライパンが完成したら、周囲に燃え上がる炎を取り付けます。

ここまで来ると、一気にカルシファーらしい雰囲気になります。
STEP4 ベーコンと目玉焼きを制作
ここが今回最大のポイントです。
公式説明書でも色塗りが推奨されており、
- ベーコンの赤身
- 脂身
- 目玉焼きの焦げ
- 黄身の白いハイライト
などを自分で表現していきます。
tes CRAFTでは、
ベーコンの脂身は色鉛筆や修正テープで軽く色を乗せ、指でぼかしてグラデーションを作る方法がおすすめでした。

目玉焼きの黄身は、白色を少し加えることで立体感が生まれます。
STEP5 反射板や像の制作
カルシファーの背後にある反射板です。
みにちゅあーとキットにはこのような光沢感のあるパーツが付属することもあり、作品に高級感のある雰囲気を醸し出してくれるのも特徴です。

STEP6 薪・灰を仕上げる
薪は薄茶色のパーツですが、
グレー系のカラーペンを数色重ねることで、焼けた木材らしい質感が再現できます。

灰も単色ではなく、濃淡を付けることで自然な仕上がりになりました。
STEP7 全体を組み立てて完成
最後にすべてのパーツを配置すれば完成です。

約2時間とは思えないほど満足感のある作品になりました。
色塗りのコツ
今回の作品で一番伝えたいポイントです。
レーザーシートを切り抜いた後には、必ず余りが残ります。
その余りを使って、「この色はどんな風に発色するのか?」を試してから本番に入ると失敗が少なくなります。
これは今回だけでなく、今後色塗りをするすべてみにちゅあーとキットで活躍するテクニックです。
色を塗ることが目的ではなく、作品の世界観を少しだけ引き立てる。
正解はありません。
自分が「美味しそう」と感じる色合いを探しながら楽しんでみてください。
制作して感じたこと
公式難易度は★1ですが、
tes CRAFTでは★3相当という印象でした。
理由はやはり色塗り。

組み立て自体は初心者でも十分作れますが、
ベーコンや目玉焼きの質感まで再現しようとすると、中級者向けの楽しさがあります。
逆に色塗りを省略すれば、初心者でも十分楽しめる作品だと思います。
総合レビュー
良かったところ
- ジブリ飯をかわいく再現できる
- ハウルの名シーンを思い出せる
- 色塗りで完成度が大きく変わる
- 約2時間で完成する満足感
気になったところ
- 色塗りが苦手だと少し難しく感じる
- ベーコンの質感は一工夫したい
こんな人におすすめ
- ハウルの動く城が好き
- ジブリ飯が好き
- 色塗りにも挑戦してみたい
- 小さなジブリminiを飾りたい
ミニコラム①|カルシファーって何者?
カルシファーは『ハウルの動く城』に登場する火の悪魔です。
ハウルと特別な契約を結んでおり、城を動かす大切な存在でもあります。
見た目はかわいらしい炎ですが、映画では物語の鍵を握る重要なキャラクターとして描かれています。
ミニコラム②|なぜベーコンエッグなの?
劇中でハウルがベーコンと卵を焼く朝食シーンは、『ハウルの動く城』を代表する名場面のひとつです。
カルシファーが炎を調整しながら料理を作り、焼き上がったベーコンエッグを囲んで食卓を囲む様子は、作品の温かさや家族のような空気感を象徴しています。
ミニコラム③|なぜ「ジブリ飯」は美味しそうに見えるの?
スタジオジブリ作品に登場する料理は、食材の音や湯気、焼き色まで丁寧に描かれているため、見ているだけで食欲をそそられます。
三鷹のジブリ美術館では、食べることをテーマにした企画展示が開催されたこともあり、「食」を大切に描くジブリ作品の魅力を改めて感じられる内容として、多くの来館者の印象に残っています。
📸 制作ギャラリー
🔥 カルシファーの表情
炎の中からこちらを見つめる表情がとても愛らしく、作品の主役らしい存在感があります。

🥓 ベーコンエッグ
ベーコンの焼き色や目玉焼きのハイライトを加えることで、一気に”ジブリ飯”らしさが増しました。

🪵 薪と灰
グレーを重ねて表現した灰や薪の質感も、小さいながら見応えのあるポイントです。

🍳 真上から見る世界観
真上から眺めると、フライパンの中のベーコンエッグが主役であることがよく分かります。

総合評価
色塗りというひと手間は必要ですが、それだけに完成したときの満足感は格別です。
ジブリ料理の温かさや、『ハウルの動く城』の名シーンを手のひらサイズで楽しめる、とても魅力的な作品でした。
ジブリ作品が好きな方はもちろん、「ジブリ飯」をミニチュアで再現してみたい方にも、ぜひおすすめしたいキットです。

